商工会議所LOBO(早期景気観測)調査

業況DIは、一服。駆け込み需要への期待も、反動減など先行き不安が広がる(2月結果)

2014年03月03日 8時45分

 日本商工会議所が28日に発表した2月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、2月の全産業合計の業況DIは、▲7.7と、前月から▲4.6ポイントの悪化。


 

個人消費では、消費税引き上げ前の駆け込み需要がみられるものの、東北・関東を中心とする記録的な大雪により、物流への支障や売上減少など、製造 業・非製造業を問わず、影響は広範に及んだ。中小企業の景況感は、売上・受注の堅調な推移を背景に改善傾向が続いていたが、足元では、仕入コストや電力料 金、人件費などの負担増に加え、駆け込み需要の反動減への警戒感が伺える。

 

 先行きについては、先行き見通しDIが▲14.5(今月比▲6.8ポイント)と、大幅な悪化を見込む。消費税引き上げ前の駆け込み需要により、3月は衣 料品や日用品など、小売業を中心に売上・受注の増加が見込まれるものの、仕入コストや電力料金、人件費などの負担増が続く中、4月以降、反動減による受注 の落ち込みや消費マインドの低下などが見込まれ、中小企業においては先行きに対する警戒感が強まっている。

 

 項目別では、全産業合計の売上DIは1.2と、前月から悪化。産業別にみると、卸売業、小売業で改善、その他の3業種で悪化した。

 

 全産業合計の採算DIは▲13.2と、前月からマイナス幅が拡大。産業別にみると、小売業でほぼ横ばい、その他の4業種で悪化した。

 

 全産業合計の資金繰りDIは▲9.7と、前月からマイナス幅が拡大。産業別にみると、製造業、卸売業でほぼ横ばい、その他の3業種で悪化した。

 

 全産業合計の仕入単価DIは▲49.4と、前月からほぼ横ばい。産業別にみると、卸売業で悪化、サービス業で改善、その他の3業種でほぼ横ばい。

 

 全産業合計の従業員DIは9.9と、前月から人手不足感が弱まった。産業別にみると、建設業は人手不足感が弱まり、その他の4業種はほぼ横ばい。

 

 なお、今月の付帯調査は、「この1年における海外展開の動向」について実施。

 

 

詳細は、日商ホームページ(http://www.jcci.or.jp/lobo/lobo.html)を参照

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