商工会議所LOBO(早期景気観測)調査

業況DIは、3カ月ぶりに改善。先行きは慎重な見方があるも、回復を見込む(6月結果)

2014年07月01日 10時45分

日本商工会議所が30日に発表した6月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、6月の全産業合計の業況DIは、▲20.3と、前月から+1.5ポイントの改善。


 

ただし、「悪化」から「不変」への変化が主因であることに留意が必要。仕入コストや電力料金、人件費のコスト増が続くほか、人手不足に伴い、生産・ 営業活動の抑制などの影響が幅広い業種でみられる。

他方、建設業や自動車関連の堅調な推移に加え、小売業でも、一部で駆け込み需要の反動減から回復しつつ あるとの声が聞かれる。中小企業において、反動減からの回復の実感は業種や地域、企業規模によって、まだら模様となっている。

 先行きについては、先行き見通しDIが▲16.4(今月比+3.9ポイント)と、改善を見込む。ただし、コスト増加分の価格転嫁や、人手不足に伴う影響 が幅広い業種でみられていることなどから、先行きに対する不透明感は払拭されていない。他方で、賃上げなどを背景とする個人消費の下支えや、自動車をはじ めとする製造業の本格的な生産回復への期待もあり、夏から秋頃に持ち直すとの見方が広がりつつある。

 項目別では、全産業合計の売上DIは▲15.8と、前月からマイナス幅が縮小。産業別にみると、建設業、卸売業で悪化、その他の3業種で改善した。

 全産業合計の採算DIは▲22.6と、前月からマイナス幅が縮小。産業別にみると、製造業で悪化、卸売業でほぼ横ばい、その他の3業種で改善した。

 全産業合計の資金繰りDIは▲12.8と、前月からほぼ横ばい。産業別にみると、小売業、サービス業で改善、その他の3業種で悪化した。

 全産業合計の仕入単価DIは▲50.3と、前月からマイナス幅が縮小。ただし、「悪化」から「不変」への変化が主因であり、実態はほぼ横ばい。産業別にみると、建設業で悪化、卸売業でほぼ横ばい、その他の3業種でマイナス幅が縮小した。

 全産業合計の従業員DIは10.8と、前月からほぼ横ばい。産業別にみると、建設業、サービス業は人手不足感が強まり、製造業、小売業はほぼ横ばい。卸売業は僅かに人手過剰に転じたものの、「不足」から「不変」への変化が主因であり、実体はほぼ横ばい。

 なお、今月の付帯調査は、「2014年度の所定内賃金の動向」について実施。

 

詳細は、日商ホームページ(http://www.jcci.or.jp/lobo/lobo.html)を参照

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